ワークフロー:ビジュアライザとのデータ交換
.gdtf ファイルや.mvr ファイルを使用して、Vectorworks とライティングコンソールおよびビジュアライザとの間でシームレスにデータを変換し、プリビジュアライゼーションを行うことができます。GDTF(General Device Type Format)では、メーカーの詳細、器具の形状、DMX Footprintなどの照明器具のデータを指定します。
GDTFファイルはオンラインのFixture Builderを使用して作成および変更でき、保存してGDTF Shareからダウンロードできます(これらのプラットフォームに関する詳細は、GDTF Helpを参照してください)。
.gdtf ファイルは、GDTF 取り込みコマンドを使用するか、MVR(My Virtual Rig)取り込みの一部として取り込むことができます。glTF/glb形式に基づくMVRファイルを使用すると、Vectorworksと他のプリビズアプリケーションの間で、すべての形状とパラメータのデータを含む完全な3Dモデルを変換できます。.mvr ファイルにはモデル内の照明器具に関するすべての.gdtf ファイルが含まれます。
Vectorworksに.gdtfファイルを取り込むと、リソースになります。GDTF リソースはファイルと共に保存されるため、他の.vwx ファイルから取り込むこともできます。各GDTFリソースは、.gdtfファイルのサムネイルとして表示されます。
プリビジュアライゼーションの準備をするには:
通常のワークフローに則ってVectorworksで舞台をモデル化します。
GDTF Shareから照明器具の.gdtfファイルをダウンロードするか、GDTF Fixture Builderを使用して独自のファイルを作成します。
GDTF取り込みコマンドを使用して、必要な.gdtfファイルをVectorworksに取り込みます。ファイルはリソースマネージャにリソースとして表示されます。
他の.vwxファイルからGDTFリソースを取り込むこともできます。
照明器具ごとに、照明器具のプロパティでGDTF Fixture Modeを指定します。取り出しを行う前に、GDTFジオメトリを使用を選択してGDTF器具のジオメトリを表示し、その方向を確認します。Visionプログラムに取り出す場合は、Visionのデータを使用する器具のFixture Modeを指定します。
Visionに.mvrファイルを取り込む場合は、GDTFの器具、Visionの器具、またはその両方を組み合わせて使用できます。必要な設定に関する詳細は、器具のモードを選択するを参照してください。
Vectorworksで.gdtf ファイルを直接編集するには、選択している照明器具のオブジェクト情報パレットのGDTF データを編集をクリックします。GDTF デバイスをFixture Builder で編集し、Save(保存)をクリックして図面上にある対象のデバイスのすべてのインスタンスを更新します。
DMXパッチコマンドを使用して、パッチが正しいことを確認します。
MVR取り出しを選択して、照明器具パラメータのデータ、ジオメトリ、あるいはその両方を取り出すかどうかを選択します。
Vectorworksファイルから関連情報を含む.mvrファイルが作成されます。
ライティングコンソールソフトウエアとビジュアライザを起動して、.mvrファイルを取り込みます。
別々のライティングコンソールおよびビジュアライザを使用する場合は、.mvrファイルの取り込みと取り出しを行うためにその両方を使用する必要があります。
Vectorworksから取り出すように設定した器具のすべての情報とジオメトリが、ビジュアライザに表示されます。必要に応じてショーをプログラムします。
照明器具のDMXアドレス、ユニット番号、位置などを修正します。
図形を挿入したり動かしたりして、舞台のジオメトリを修正します。
編集が終わったら、.mvrファイルを取り出します。
VectorworksでMVR取り込みを選択して、照明器具パラメータのデータ、舞台のジオメトリ、あるいはその両方を取り込むかどうかを選択します。
元のVectorworksのジオメトリを保持しつつ、ビジュアライザで行った修正によって舞台が更新されます。